故事・諺問題 29
次の下線のカタカナを漢字で記せ。
1.魚のフチュウに遊ぶが如し。
釜中
(うおのふちゅうにあそぶがごとし)
大きな災難が迫っているのを知らずにのんきに暮らしていることのたとえ。煮られるのも知らずに釜の中で魚が遊んでるといことから。
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2.長口上はアクビの種。
欠伸・欠
(ながこうじょうはあくびのたね)
長々と続く話は、人を退屈にさせるだけである。
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3.猩猩は血を惜しむ、サイは角を惜しむ。
犀
(しょうじょうはちをおしむさいはつのをおしむ)
どんなものにも守るべき大切なものがあるというたとえ。「猩猩(しょうじょう)」は中国で、想像上の動物。
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4.朝にコウガンありて夕べに白骨となる。
紅顔
(あしたにこうがんありてゆうべにはっこつとなる)
人の生死は予知できない。この世が無常なことにいう。「紅顔(こうがん)」は血色のよい若者の顔のことで、朝にそのような顔をしていた者が、夕方には白骨になっているという意から。
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5.キリン児。
麒麟
(きりんじ)
将来大物になると期待される少年。神童。「麒麟(きりん)」は中国で聖人が出る前に現われるといわれる想像上の動物。
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6.理屈とコウヤクはどこへでも付く。
膏薬
(りくつとこうやくはどこへでもつく)
膏薬が体のどこにでも塗ることができるように、理屈をつけようと思えばどんなことにもつけられる。
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7.コウサは拙誠に如かず。
巧詐
(こうさはせっせいにしかず)
巧みにいつわるのは、拙くても誠意があるのに及ばない。
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8.コウジ魔多し。
好事
(こうじまおおし)
よいこと、うまくいきそうな時には、とかく邪魔が入りやすい。
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9.渇して井をウガつ。
穿
(かっしていをうがつ)
事が起きてから慌てて準備することのたとえ。喉が渇いてから井戸を掘るということから。「渇に臨みて井を穿つ」とも。類句に「戦を見て矢を矧(は)ぐ」「難に臨んで兵を鋳(い)る」がある。
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10.煩悩あればボダイあり。
菩提
(ぼんのうあればぼだいあり)
迷いがあるからこそ悟りもある。煩悩と菩提は表裏一体であるということ。「菩提(ぼだい)」は悟りのこと。
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